役員報酬と一般的な給与は、それぞれ全く異なる属性を持っているものです。今回はこれらが具体的にどのように違うのかを、詳しく紹介していくので参考にしてみてください。
契約形態
明確に異なるのは、それぞれの契約形態です。役員報酬はその名の通り、役員に支払われる報酬です。役員は会社に対して委任契約を結んでいるため、報酬を受け取ることができます。
対して給与は雇用形態が正社員や契約社員など、いずれもその会社に属する形で勤務している従業員に支払われるものです。当然ながら社員は役員とは全く異なる契約形態のため、役員報酬を受け取ることはできません。
法人税
従業員に対して支払われる給与は、全額損金算入が可能です。しかし、役員へ支払う報酬は全額を損金算入できないという、明確な違いがあります。
役員へ支払う報酬は、給与と違い会社側が増額できるため、故意で損金の調整が行えない仕組みになっています。このように違いを挙げていると、どちらも明確な違いがあるということを理解していただけたのではないでしょうか。